多汗症 治療
多汗症の治療には、日本皮膚科学会が作成したガイドラインがあります。
お医者さんにかかったときに、患者さんに特殊な事情がない場合は、このガイドラインに沿った治療方針が取られることになります。
ガイドラインによると、まず多汗症かどうかの診断と、かくれた他の病気や障害が原因となっていないかを、問診と発汗検査で診ていきます。
他の病気や障害に原因があるものを、続発性多汗症といいます。この場合は、原因となっている病気の治療が重要になります。
他に原因が見あたらないものを、原発性多汗症といいます。原発性多汗症は、精神的な要因や遺伝的要因があると考えられていますが、これが原因とは明確に特定できないようです。
言葉をかえると、原因不明の多汗症が原発性多汗症とよばれるものです。
その中で手のひら、足の裏、脇の下、顔や頭といった特定の場所だけで、大量の発汗があるものを局所多汗症といいます。全身で大汗をかくものが全身性多汗症とよばれます。
日本皮膚科学会のガイドラインは、主に局所多汗症の治療段階を重症度に応じて示したものです。
お医者さんがこのガイドラインに従わなければいけない、というものではありませんが、ほとんどのドクターがこのガイドラインに沿って患者さんの治療方針を決めて、実際の経過観察をしていきます。