多汗症 漢方
多汗症 漢方
多汗症に対する漢方処方は、少なくともこれだけあります。
- 防已黄耆湯(おういぼうぎとう)
- 補中益気湯(ほちゅうえっきとう)
- 黄耆建中湯(おうぎけんちゅうとう)
- 柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)
- 柴胡加竜骨牡蠣灯(さいこかりゅうこつぼれいとう)
- 黄連解毒湯(おうれんげどくとう)
- 白虎加人参湯(びゃっこかにんじんとう)
漢方療法は、中国伝来の医学の知見が、室町時代以降4、500年にわたって日本独自の発展を遂げた医学の体系です。
中国の時代も含め数千年に及ぶ人類の叡智が、経験則として積み上げられたものです。
漢方療法の体系では、心身を一体のものとして人の体質と症状を診ます。
そして一人ひとりの体質と症状にあった処方箋が選択されます。
そのため多汗症の処方箋も、上記のようにたくさん存在しているのです。
日本皮膚科学会が作成した原発性局所多汗症診療ガイダンスは、西洋医学をベースにした治療法です。治療法は症状にあわせて選択されますが、どんな人にも原則として同じ方法を適用します。
漢方は西洋医学とはまったく異なる体系なので、両者は併用することができます。
漢方に詳しい多汗症のドクターも少なくありません。
治療の選択肢が広がるので、多汗症でお医者さんに診てもらうとしたら、漢方療法も併用できる先生を選ぶといいです。